マイテ492 設備編


いつもお世話になっております上條さんよりBBSにお寄せいただいたお写真と、復活マイテについてのお話を
紹介させていただきます。
上條健一さん撮影(京都駅)
上條さんがマイテに乗車されたのは〔やまぐち号〕ではなく、JR発足直後に企画された島根大学鉄道研究会
主催の団臨に乗車されたそうです。
それではここで復活マイテの詳細をご紹介させていただきます。
(以下の青文字部分は上條様の文より転記させていただいております。)
上條さん乗車の際の発見:
水タンクがFRPの新品に。床下機器も全て新品なので旧型の空調装置はありませんでした。
目立つのは霧ケ峰の室外ユニットです



私もエアコンについては最大の関心事でした。〔霧が峰〕が付けられたと聞いてましたが
室外機と室内機の取り付けがどのようにされているか??
走行中は車軸が回転してるので冷房が効いているKM-2型ですが、停車中は冷房も停止、
停車時間が短い特急とは言うものの、出発駅では難儀したことと思います。
※ KM-2は昭和32年に最終型のKM-7に積み替えられています。

乗車したのは5月でしたが帰りの綾部〜京都が夜間になりSGを入れてもらったところ客車4両に暖房は余る
くらいで特に配管の新しいマイテの暖房の効きは猛烈でした。蒸気で後ろが見えないほどでした。
そういや電池箱も新型が取り付けられていました。新生マイテ492はサイボーグとなって再生した
ようですね。

上條さんの証言からわかるように、旧タイプの冷房装置はとても使えたものではなく、現代の運行に
沿えるよう、全くサラに改造された模様です。

津和野駅でまじまじと見てきました。室外機がケースに覆われていますが明らかに現代のエアコンの
室外機そのものです。
設定温度は19度、室内温度は26度を指している〔霧が峰〕の室内機  
壁に霧ケ峰のリモコンが埋め込まれています。
一等室内

凝ったデザインの整風金具の裏側に霧ケ峰の室内機がそっくり納まっているそうです。
夏に乗った事はありませんが冷房の効きはどうなんでしょうね?各部を写した写真もあったはずです
が行方不明です。クーラーのメンテナンスは天井を外して行うそうです。天井板も復活に際して張替え
ているそうです。

霧が峰は1等室に1基。展望室に1基設置されていました。

1等室・展望室を合わせると50u近くあるマイテですが、この広さを冷やすのには5馬力ほどのパワーが
ないと冷えないはずです。
型番まではわからなかったのですが、12系客車に比べてマイテの冷房の効き方は極端に能力不足。
快適とは程遠く、むしろ暑いというのが正直な感想です。
これなら走っているときは冷房が効きすぎて不評だった(後に改良された)KM-2の方が良いです。
3軸ボギーのTR73A
この台車については伝説のように語り継がれている車輪の音、〔タタターン・タタターン〕を
この耳で聞くことが今回の目的のひとつ
2軸車の〔タターン・タターン〕とは一味違う耳慣れない音に最初は違和感を覚えましたが
慣れてくるうちに〔あ〜展望車に乗っているんだ〜〕と感慨深いものが有りました。


  

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